【送料無料】 クレメンス・クラウス・コレクション 1929-1954年録音集(92CD) 輸入盤 【CD】

   

基本情報ジャンルクラシックフォーマットCDレーベルVenias発売日2018年06月25日商品番号VN-033発売国International組み枚数92関連キーワード value Clemens Heinrich Krauss 4560179139285 【FS_708-2】出荷目安の詳細はこちら>>楽天市場内検索 『在庫あり』表記について商品説明クレメンス・クラウスの芸術(92CD)ニューイヤーコンサートで有名なクレメンス・クラウスは、33年間に渡って監督や楽長として歌劇場組織に所属した人物ですが、コンサート指揮者としても早くから活動、1920年代にマーラー・チクルスをおこなったり、20世紀作品にも熱心に取り組むなど進歩的な姿勢を見せてもいました。

 今回登場する92枚組ボックスは、クラウスの遺した録音を大量に集めたもので、本業のオペラに加え、コンサート指揮者としての録音も多数収録、中には歌曲をクラウスがピアノ伴奏したものもあったりするので、クレメンス・クラウスに関心がある方には見逃せないセットと言えると思います。

クラウスの基本姿勢クラウスは歌劇場の総監督の地位にあっても研究熱心で、現代オペラの作曲を委嘱するなどレパートリー開拓にも余念がなく、新たな演目についても最初から自分で稽古をつけ、徹底的なリハーサルをおこなうことによって上演水準を常に高く維持継続。

 その要求水準は極めて高いもので、ハンス・ホッターによれば、「舞台上演が終わった後に練習をすることもあった」のだとか。

そのため、独唱歌手にも、まず楽譜通りに正しく歌うことができ、なおかつ他の歌手とのドラマ関係も正確に演じることのできる人材を選んで鍛え上げることが多く、やがて「クラウス・アンサンブル」とも呼ばれる歌手チームをつくり、自分と一緒に劇場間を移動するといったこともおこなっていました。

 そうしたクラウスの「作曲者寄り」の姿勢は、当時の演奏技術では難易度の高かった20世紀作品にも適しており、カラヤンが「最小の身振りでオーケストラから最大の明晰さと正確さを引き出した」と称えていたその高度な指揮テクニックも、リヒャルト・シュトラウスなど音符の数の多い複雑な作品に打ってつけで、実際にシュトラウスの信頼を勝ち得て愛弟子の筆頭ともいえる存在になっていました。

 一方で、ヨハン・シュトラウス作品などでは、ポルタメントまで駆使した甘美な奏法や、繊細な音価の扱い、ヴィブラートの効果的な使い分けによっていわゆる「ウィーン風」のイキにくずした演奏を洗練された形で実現、独特の魅力を持つアプローチを聴かせており、必ずしもゴリゴリの楽譜信奉者ではなく、種々の条件を考慮しながら、現場主義ともいえる解決法を常に考えていた経験豊富・頭脳明晰な人物であったことが窺えます。

ヨハン・シュトラウスクラウスの指揮するヨハン・シュトラウス演奏は緩急やダイナミクスの変化が実に面白く、また速いといっても単に速いのではなく絶妙に畳みかけたり、シャープにリズムを刻んだりと独特のドライヴ感が実に印象的。

一方、遅い曲の場合では、旋律素材とリズムとの繊細な噛み合わせと、決して下品にならずに豊かに美しく歌い上げる手法が見事で、ウィーン風といわれるスタイルをさらに鍛え上げたような洗練された仕上がりが特徴ともなっています。

リヒャルト・シュトラウスクラウスは1922年ウィーン国立歌劇場の第1楽長になっていますが、そのときの上司が総監督のリヒャルト・シュトラウスとシャルクで、特にシュトラウスからは自作について多くを学び、また実際の舞台運用上の問題に関して報告して楽譜の再検討にも繋げるなどしていました。

 クラウスはシュトラウスの筆頭格の愛弟子として、生涯に『ばらの騎士』約200回、『サロメ』76回、『アラベラ』65回、『ナクソス島のアリアドネ』53回、『影のない女』34回、『エレクトラ』27回、『エジプトのヘレナ』27回、『ダフネ』22回、『平和の日』21回、『ダナエの愛』18回、『インテルメッツォ』18回、そしてクラウス本人も台本を執筆した『カプリッチョ』17回という膨大な数の公演を指揮することとなります。

 オーケストラ作品の演奏の方もシュトラウス直伝の楽譜を尊重したものですが、遺された録音はウィーン・フィルのものが大半で、それらにはウィーン風なスタイルも反映されています。

『英雄の生涯』での甘美なボスコフスキーのヴァイオリン独奏や、『ツァラトゥストラ』での唯美的な音色美など絶品です

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